監修:大西 真代
ボトックスはボツリヌス菌から生産される「A型ボツリヌス毒素」を有効成分とするタンパク質で、食中毒の原因菌として知られています。 ボトックスの成分には筋弛緩作用があり、それを用いた注射がボトックス注射です。 ボツリヌス毒素による食中毒は30,000単位以上で起こるといわれております。 美容医療に使うボトックス注射は、一回で使用するボツリヌス菌は50~100単位なので、注射による中毒を起こす危険性はありません。 ボトックスは局所的に筋肉の動きを弱めることができます。 そうすることで、筋肉の収縮を抑制することができます。 シワ治療、痩身効果、制汗効果など幅広く用いられる安全な治療法です。 表情ジワ以外にも、エラを小さくしたり、ふくらはぎを細くしたりといった目的でも使用されます。
効果が表れるタイミング
ボトックス注射の施術後、十分に筋肉の動きが弱まって効果が現れる期間には個人差があります。 一般的には2〜3日後からボトックス注射の効果が見られ始め、2週間ほどすると安定した状態になってくると言われています。
注射に伴い副作用として、内出血が起こることがあります。 その他部位の痛み、炎症、赤身、かゆみ、腫れがあることがありますが、 2週間ほどで自然に改善されます。 エラに注入した場合、一時的に咬筋が弱まるため、少し口が開けづらい、噛みづらい等の症状がでる場合があります。 時間とともに自然に回復しますので、ご安心ください。
東京ブランシェクリニックでは2種類のボツリヌストキシンをご用意しております。 厚労省に認可されているアラガン社の「ボトックス・ビスタ」、米国FDA・韓国KFDAによる安全基準をクリアした「NABOTA(ナボタ)」の2種類です。
ボトックス・ビスタはアラガン社が製造するボツリヌストキシンです。 世界で最も使用されているボツリヌストキシンです。 日本でも2009年に厚労省に認可されていて、安全・品質が保証されています。 ボトックスは冷所保存で、とてもナイーブな製剤です。 日本における他の医薬品と同様、厚生労働省の品質基準に則り、輸送保管され各医療機関へ納品されます。
韓国の医薬品メーカー最大手デウン製薬が製造した最新のボツリヌストキシン製剤です。 「ナボタ(NABOTA)」は、韓国のKFDA(韓国食品医薬品安全庁)での認可とあわせて、世界で最も厳しいともいわれる米国FDAの安全基準・品質基準をもクリアしたボツリヌストキシン製剤です。 米国FDAが認可をだしている、ボツリヌストキシンはアラガン社のボトックスビスタのみでした。その米国FDAの認可を受けているナボタはボトックスビスタ同様の安全性や品質が認められています。
治療の痛みは麻酔がなくても平気ですか?
他の注射と同様に刺す時と注入する時に多少の痛みが生じる場合があります。 不安な方は事前にご相談ください。
効果はどれくらい持続しますか?
効果は2か月から半年程度続くとされています。 複数回治療することで、持続する期間が長くなるとされています。
ダウンタイムはどれくらいですか?
ボトックス注射はダウンタイムが短いのが特徴です。 注入箇所に腫れがでた場合でも数日で改善します。
ボトックス注射は過剰な筋肉の働きを弱めることで表情じわを改善し目立たなくさせる効果があります。 眉間、エラやおでこ(額)、目尻の表情じわの改善やエラの筋肉を縮小し小顔効果や、表面に打つことで細かい小じわの改善にも期待できます。
ボトックス・ビスタ(アラガン)
ボツリヌス・トキシン注射
ボトックスリフト